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 先端錯体研究会は、海外での開催を含め、ほぼ毎年国際会議を主催してまいりました。中国では、香港(第7回)、北京(第8回)、天津(第12回)、 聊城(第16回)、長春(第20回)の各都市で、また、第14回は台湾、台北の国立台湾大学で開催しました。さらにアジアだけでなく、第10回と第24回はオセアニア、ニュージランドのオークランド大学、第18回は北米カナダのウィスラー、第22回はアフリカのナミビアで、また、欧州では英国のグラスゴーで第26回を主催しております。
 本研究会は、そのほか研究会、講習会、シンポジウムなどを数多く主催するだけでなく、毎年の日本化学会春季年会において、会員による特別企画を開催し、さらに、Pacifichemにおきましてもセッションを主催してきました。
 以上のような学会、シンポジウムの開催に加えて、先端錯体工学研究会の誇れる活動として錯体化学の啓蒙があります。研究会の趣旨を生かした錯体化学書の出版はその成果の一つで、好評を博した「錯体化学、基礎と最近の話題」の全面改訂版として2003(平成15)年春に「新版錯体化学、基礎と最新の展開」(基礎錯体工学研究会編)を講談社サイエンティフィクから出版しています。教科書として、また座右の書として大変好評をいただいています。さらに先端錯体工学研究会は、毎年,錯体工学の発展に寄与した個人、団体には先端錯体工学研究会「研究会賞」、「技術賞」、「奨励賞」を贈呈しています。またシンポジウムにおける優秀な発表を表彰し、若手研究者の育成をはかっています。

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